「ハイ、○○商事営業部でございます。」
「おい!なんでそこに居るんだ!!」
例の上司の怒鳴り声だった。思わずハア?という顔をしてしまう私。
「何がでしょうか。」
「だから!なんで居るんだよ!!」
ちなみに私は2件応対中。電話の通話ボタンが2個パカパカしているのは保留中のためだ。
忙しく電話応対しているさ中に3本目がかかってきたので、
やむなく他の話をお待ちいただいて電話に出たところだったのだ。
今お客様応対中なんですが、と言う間もなく、
例の上司はマシンガンのようにまくしたててきた。
「15分以内に出ろって言ったでしょ?午前中にまわれって言ったでしょ?
何で居るの!いつ印鑑やはんこ出るの!何やってるの!」
「いやだから準備して出るところです。」
「じゃあ今何人残ってるの?!」
ちょっと躊躇してから答えた。
「私と○○先輩だけです。」
「うそつけ!なぜ居るの?なんで?いつ出れるの!15分以内に・・・」
保留中の2個のパカパカが再び視界に入ったとき、私は怒鳴り返していた。
「なんで居るかいつ出れるか後で報告書でも何でも書きますよ!
お客様を待たせてこれ以上話してる時間ありません!」
「え?あー」
唐突に電話は切れた。こういう人なのだ。